[チャンドラゴーナ通信3]2006/10/26
皆様、日本での報告会の際は大変お世話になりました。又、久々に何人かの方にはお会いすることができ嬉しく思っております。バングラに戻り、あっと言う間に1ヶ月が過ぎてしまいました。
この間、プロジェクトの方は、BMW(Basic Medical Worker:自分の住んでいる村で保健師さんのような仕事をする女性)の1期生の2ヶ月にわたるトレーニングが終了し、2期生のトレーニングが始まったところです。相変わらずデスクワークや会議が多い毎日ですが、勢力的に病棟にも顔を出すようにしています。
プロジェクトの内容については、次回にでもご説明させていただこうと思っております。
さて、今回は病院付属の看護専門学校について、少しお話しさせていただきます。
この学校はバングラデシュ看護協会認定校で社会的マイノリティーの支援を目的に1935年開校されました。SSCという中等教育終了後受験が可能です。全寮制で現在学生は約70名、3割が男子、7割が女子です。宗教的には6割のクリスチャン、仏教徒、ヒンズー教徒が2割ずつという構成になっています。
資金的に運営は苦しく、3年前までは、すべて無料だった学費・寮費も今は1ヶ月500タカの自己負担になっています。そのため、けっこう苦しい状態におかれている生徒もいると聞いています。
現在、CHCの病棟タッフナースは12名しかいないため看護学生の存在が病院運営の要となっています。しかしながら残念なことに実習教育は充実しているとは言えず労働力の一部としての役割が大きくなってしまっているのが実情です。
私は、病棟でスッタフナースよりも看護学生たちと関わることが多い訳ですが、本当に素直な良い子たちが多く、最近は慣れてきてベンガル語の間違いを気軽に直してくれたり冗談で笑わせてくれたりしています。しかし、病棟では、なかなかゆっくり時間が取れないため、先日から週1回の割合で10名くらいずつ夕食に招待することを始めました。
約束の時間より1時間も早く来た女子学生たち、時間がわからなかったと呼びに行くまでやってこない男子学生たち、いかにもバングラチックな始まりでしたが、和んでくると歌有り、踊り有りで楽しい時間を過ごすことができました。
プログラムは理世のアロマを使った性格判断、日本に関する基礎知識クイズ、すこしまじめにJOCSの紹介・日本の病院様子を写真で紹介などを行いました。一番盛り上がったのは「Dhoom machaale」というインド映画の曲をかけた時で、歌いながら一緒に踊ってしまいました。
気付いたのは、彼らはソファーやイスよりも、やっぱり地べたに座り込むのが一番落ち着くようだということです。結局、最後は、みんな車座になっていつの間にか座っていました。
少し失敗したのは、味をコックが私達の味覚に合わしたままだったので、塩・唐辛子の要求があったことです。お米も余ってしまいました。魚は大好きみたいで速攻でお皿は空。
次回からは、上手く調整していこうと思います。
次の日からは、これまで以上に病棟でのコミュニケーションはスムーズになり居心地よく仕事ができています。学生に限らず、病院外での交流が相互理解には重要であることを認識させられる夕食会でした。しばらく継続予定です。
次へ
前へ
Copyright © 2006 Chandra-net. All rights reserved.
このサイトのすべての内容は著作権法により保護されており、無断の転載は禁じられております。