[ 現地報告 ]マハムニ母子寮  宮川眞一

イメージ  チッタゴンから20kmほど、CHC(チャンドラゴーナ・キリスト教病院)に向かう途中に「マハムニ母子寮」はあります。ここには全国各地から、小学校1年生から10年生までの経済的に苦しい子供達が100人以上集まり生活を共にしながら勉学に励んでいます。
 母子寮は1976年、渡辺天城氏によって、仏教精神に基き開設されました。当時は夫を亡くした方も子供と共に受け入れていたので、この名前だそうです。氏は後に「マハトマ・ガンジー非暴力平和賞」を受賞されています。現在は、福井宗芳氏(臨済宗・禅僧)が後を引き継ぎ運営しておられます。
 福井さんとは前ワーカー小宅医師の頃から関係があり、現在も医療相談にのったり、入院を受け入れたりしています。私も、何度か訪問し、医療サイドから何かできないかと考えていました。そこで手始めに、福井さんとも相談し、緊急用の置き薬を整備することにしました。 イメージ また、年2回ほど健康診断を実施し、成長記録や予防接種記録を残していく計画を立てています。そのため皆様から頂いた支える会の支援金の一部をこの活動にも使わせて頂きたいと思います。
 さて、今、一人ここに住むチャンパという女の子がCHCの看護学校への進学を希望しています。彼女は寮の子が入院した際、付き添いのためCHCにやって来ました。その際、病院の仕事に興味を示し、進路を考えたようです。今年SSCを終了し進学予定でしたが、看護協会が看護学校の入学資格をHSC(高校卒業程度)取得に引き上げたため現在も準備のための勉学を継続しています。
 病気の子供達だけではなく、この様な将来に夢を持った子供たちに、何らかの形で関わっていけることを今、幸せに思っています。



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