[現地報告〜下痢で入院したプルニナちゃん〜]
バングラデシュワーカー 宮川眞一
皆さんは、どんな時にどうやって病院へ行きますか?時間はどのくらいかかりますか?
今私のいるバングラデシュというインドの東側にある国の田舎では、まだまだ医者も看護師も病院も足りません。先日病院にプルニナちゃんという1歳の赤ちゃんが入院しました。下痢が止まらなくて、お母さんはバスや舟を乗り継いで、3時間以上かけ、この病院まで連れて来ました。この国では毎年多くの子供達が、下痢が原因で亡くなっています。
プルニナちゃんも来た時には栄養が足りず体内の水分も不足していて、一所懸命治療しましたが助けてあげられませんでした。
「どうして、もっと早く誰かにみせてあげなかったの?」皆さんは疑問に思うかもしれませんね。
今私達の病院では村に住んでいるお母さん達に勉強してもらい、看護師さんではないけれど、病気の人の手助けする役目をしてもらおうと考えています。プルニナちゃんの様な子を早く見て助けてあげられるようにするためです。日本に居る皆さんは、この子たちに今何かできるでしょうか?一度考えて見て下さい。
(JOCS会報子供号 2006年11月 所収)
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